毎週土曜日にはS T(言語聴覚士)が常駐し、補聴器の調整や相談検査を行なっています。また、院長は補聴器適合判定医の資格を有しております。
今日は、「難聴かも…?」という疑問にお答えするべく、まつだ耳鼻咽喉科宮崎サージクリニックの言語聴覚士よりコラムをお届けいたします。
今日は「聴こえにくさと補聴器との正しい付き合い方」と言うテーマでコラムを書いていきたいと思います。
まずは、「難聴について知ろう。」ということで、難聴とは何か?について、お話しして行きたいと思います。
難聴とはなにか?
難聴とは簡単に言うと「音や言葉が聴こえにくくなった状態」のことを言います。
難聴は、人とのコミュニケーションを取る事で得られる心の豊かさや、認知機能にも影響を及ぼすことがあります。
もしかして難聴かな?と思ったら…。
早速ですが、もしかして難聴かな?と感じられた場合、以下の「聴こえのチェック」をしてみてください。
当てはまるなあと思ったらチェックをつけていきます。
当てはまった数が何個だったかによって、難聴の度合いを確認いただけます。
聴こえのチェックポイント
- 最近「会話が聴き取りにくくなったかな」と感じる。
- できるだけ近くで会話をしてもらわないと聴こえない。
- テレビの音を大きくしないと聴こえない。
- 周囲の人が何を話しているのかわからない
- 耳元で大声で話しかけられないとわからない
当てはまった数が0〜2個だった方
さて、1~5までのチェック項目についてご確認いただけたかと思います。
当てはまった数が0~2個だった場合、現状は問題ないことが多いです。
しかし、聴こえは急に悪くなる事もあります。定期的な耳鼻科受診で聴こえの状態をチェックすると良いと思います。
当てはまった数が3〜4個だった方
難聴の疑いがあります。
心配だなあ、と思ったら1度耳鼻科受診をしてみましょう。
当てはまった数が5個以上だった方
難聴の可能性があります。
お近くの耳鼻科を早急に受診してみてください。
聴こえにくさにも程度があります
実は聴こえにくさにも程度「レベル」があります。
この聴こえにくさの程度を調べるには、専門機関である耳鼻科で検査をしていただく必要があります。
以下、聞こえにくさのレベルについてご説明していきます。
一番軽い段階の、軽度難聴。
まず、軽度難聴。一番軽い段階です。「会話が聴き取りにくくなったかな」と感じる程度です。
周囲の人が話している内容がわからない、中度難聴。
次に、中等度難聴。できるだけ近くで会話をしてもらわないと聴こえない、テレビの音を大きくしないと聴こえない、周囲の人が何を話しているのかわからない程度です。
日常生活を快適に過ごすためには補聴器の装用をおすすめします。
近くにいる人の話し声も聞きづらい、高度難聴。
続いて高度難聴です。近くにいる人の話し声でもなかなか聴き取る事が出来ません。耳元で大声で話しかけられないとわからない程度です。
不安を取り除き外出時の安全確保やコミュニケーションの為にも補聴器の装用が必須と考えられています。
大きな音に限って聞こえる重度難聴。
最後に、重度難聴です。ここまで進行すると、聴こえる音は工事現場の騒音や飛行機の通る音、自動車のクラクションといったとても大きな音に限られます。
補聴器からの言葉の習得は困難になりますので、他の方法を考える事も大切です。いち早く医師に相談を行いましょう。
聞こえにくいことへのストレスで、心に負担がかかることも。
「聴こえにくいなあ」「ことばがわからないなあ」と感じるようになった方は、少なからずストレスをお抱えになると思います。
これらのストレスを抱えた上で日常生活をおくると、段々と人との関わりが億劫になったりテレビを見たりラジオや音楽を聞くと言う楽しみも無くなってきてストレスばかりが増え、心に負担がかかってしまいます。
反対に、今回のお話を読んで「私はまだ大丈夫」と思われた方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、実はそういった方にこそ注意してもらいたいのです。
もしかしたら、ご本人と周囲の方(特にご家族の方)との間には感じ方の違いがあるかもしれません。
例えば、「テレビの音は大きくすればわかる」「聞き返せば言っている事は大抵わかる」そう感じている方も、ご家族には、「ちょっとテレビの音が大きすぎるのではないか」「何度も聴きかえして同じことを言わせないで」「話す声が大きくなってきた」そう思われているかもしれません。
「なんだか、聞こえの調子が悪くなったかも…。」そう感じられた場合、ご家族の方とも話し合って、なるべく早めに耳鼻科受診を一度検討してみることをお勧めいたします。
まつだ耳鼻咽喉科宮崎サージクリニックは、補聴器適合検査の基準を満たしたクリニックです。
まつだ耳鼻咽喉科宮崎サージクリニックは、聴力検査室に「音場閾値」を測る装置、「補聴器効果測定機器」を設置し、補聴器適合検査の施設基準を満たしたクリニックです。
当院に配置した上記設備によって、いっそう詳しい聴力検査を行えるようになりました。
また、土曜日には「認定補聴器技能士」「言語聴覚士」が患者様のご相談をお受けしております。
(2019年12月現在の情報です。/曜日の変更の可能性もあります。)
補聴器の購入を検討されている患者様には、補聴器のお貸し出しも致します。
まずは試聴いただいてから、おひとりおひとりにあった器具を改めてご提案します。(※既にお持ちの補聴器があれば調整も可能です。)
ぜひ、お気軽にご相談ください。